コンクール
今回のブログを担当させていただく、荒井萌(あらい めぐみ)です。
久しぶりの箸休めということで......
バレエの裏事情についてお話ししたいと思います!
今回は、コンクールについてです。
コンクール、出場したことがある方はどんなものかわかると思いますが、まだ出場したことのない方の為に......
私がコンクールに出ていた時によく思っていたのは、「場当たりをどれだけこなせるか!」で、本番の出来が変わる。でした。
場当たりがどうして?と思いますよね。
確かに、場当たりは大事ですが何がそんなに違うの?と。
場当たりは、必ずどんな舞台でもコンクールでも発表会でも公演でも行うものです。
ステージの広さは場所によって異なります。
なので、リハーサルだけでなく場当たり、つまり、どのポジションの時にどこに立つのか、どこからどこまで移動するのか...などを確認していく作業になります。
多くのコンクールでは、この場当たりの時間が決まっていて、その時間内で場所に確認及び動線の確認を行います。
ここで発表会や公演と大きく異なるのが、1回の
場当たりで行う人数が全然違うことです。
コンクールでは、決まった番号から番号までの人たち、だいたい20人ぐらいでしょうか。もっと多い時もあります。の、人たちが一斉に場当たりをスタートさせます。
それも10分や20分といった短い時間でババっと行ういます。
なので、ステージ上は人でいっぱい!
その中で動線を確認し、しかも音無しのゲネを含めた場当たりになります。
はじめてのコンクールだとまず、これに戸惑うのではないでしょうか。
人がたくさん居る中で回ったり、ジャンプしたり、周りの状況を確認しながら判断して、自分の踊るスペースを確保しつつ、大きく動かなくてはいけません。
脚がぶつかったり、手がぶつかったり、横からシュッと人が出てきたり......
場当たりは戦場です!笑
ここで負けて譲ってしまってばかりいると自分の動線が確認できず、本番全然動けなかった!なんてことにもなりかねないので、場当たりの時はちょっと強い気持ちで臨むといいかもしれませんね!
また、イメージすることが大切になります。
幕が上がった状態で場当たりをすることができるコンクールと、幕がしまった状態で場当たりをしなくてはいけないコンクールとあります。
幕が上がった状態での場当たりであれば、ステージから見える客席の雰囲気や空間を確認することができるのですが、幕が下がった状態での場当たりだとステージ上からの客席の見え方や雰囲気が分かりづらく、
本番始めて幕が上がった状態でステージに出ると場当たりの時との雰囲気の差にのまれてしまうことがあります。
ステージ上からの景気が違い過ぎて、急に緊張してしまって上手くいかない。なんてことになりかねません。
事前に客席からのステージの見え方や休憩時間を利用して会場の雰囲気などを確認しておくと良いかもしれませんね!
あとは、場当たりで息が上がるぐらいガンガンに動いておくと緊張がほぐれて、本番ちょうど良い!となると思うので、それもポイントですね!
本番前にガンガン動いちゃうと本番疲れちゃって上手く力が出せないと思ってしまうかもしれませんが、自分が思っているよりも意外と緊張していた!なんてことがあると思います。
場当たりでどんどん動いた方が得策ですよ!