バレエでのつま先の伸ばし方(タンジュ)①
今回のブログを担当させていただく、荒井萌(あらい めぐみ)です。
今回はタンジュ(バットマン・タンジュ)についてお話ししたいと思います。
タンジュは前(ドゥバン)、横(アラセゴン)、後ろ(デリエール)に足を外旋させたまま真っ直ぐに出す動きを言います。
バットマン・タンジュの意味は「張る」。
(バットマンは「打つ」ことを意味しており、動かす足を開いたり閉じたりする動作全体に対して、バットマン・〇〇というように使います。バットマン・ジュッテやグラン・バットマンなど......。)
バットマン・タンジュは、バーレッスンの際プリエの次に行われるもので、足で床を滑らかに使うことで足の強さを養っていきます。
タンジュが正確に出来ると
その次のジャンプやステップの繋ぎ、ポーズへの繋ぎなども綺麗になり、よりテクニックが向上し、ポーズへの繋ぎも美しく出来るようになります。
タンジュを行う際のポイントをいくつかお話ししたいと思います。
まず大前提として、今までも数回にわたりお話しして来ましたが、アンデオールと上体の引き上げがしっかりと出来ていることです。
この2つは他の動作の時でも重要になることなのでしっかり習得しておきましょう。
タンジュを行う時のポイントは、大きく分けると3つになります。
1つ目は、軸足。
2つ目は、足の出し方と戻し方。
そして3つ目は、上体。
まずは1つ目の「軸足」からお話ししていきたいと思います。
軸足はまず、アンデオール(外旋)していることが大前提です。
ただ、この時にポイントになるのが......
「骨盤の高さ」です。
軸足のアンデオールに気を取られて、骨盤の高さが左右異なってしまわないよう注意しましょう。
タンジュをしている姿を後ろから見た時、
軸足の骨盤が上がっていたり、出している足の骨盤が下がっていたり、どちらかに開いてしまったりしていないかチェックしてみてください。
よくみられるのは、骨盤の位置をずらす事で軸足のアンデオールをしたり、出す足と一緒に骨盤が付いて行ってしまったりすることがあります。
タンジュは基本、両足体重のところから片足荷重になります。
そのため、体重移動の際に上体が変わることのないように注意しましょう。
多くの方がタンジュの時に気を付けようとするのは出す足の方だと思います。
しかし、軸がきちんと出来ていないと足は綺麗に出せません。
まずは最初に軸足に注意してタンジュを行なっていきましょう。
では、軸足がブレないようにするためには......
片足になっても両足の時と変わらないようにしっかりと上体を引き上げ、軸足に座り込まずにすることです。
そして、アンデオールを忘れずにしっかり足で床を押してあげることが大切になります。
そうすることで、出す足が動きやすくなり上手にタンジュをすることができます。
まずは軸足をしっかり作ってあげるとこから始めてみましょう!
2つ目、3つ目については次回お話ししたいと思います。