不思議...?
今回のブログを担当させていただく、荒井萌(あらい めぐみ)です。
今回もバレエのお話をしていきたいと思います。
今回はちょっと箸休め......
バレエのちょっとした裏側のお話をしたいと思います。
バレエで必ず欠かせないものがトウシューズになります。
皆様もトウシューズならなんとなーく想像はできるのではないでしょうか?
硬くて...リボンが付いていて...つま先で立つやつ...
以前にもお話ししましたが、トウシューズは基本的に1つ1つ手作りで作られているものが多く、自分に合ったトウシューズを選ぶことが大切になります。
ダンサーはみな色々な工夫を凝らし、自分の足に合うよう加工をして履いています。
そんなトウシューズですが......
1つ1つ手作りな為、同じサイズでも微妙に履いた時の違いがあります。
なので、私が現役の時は同じサイズのトウシューズを何足かまとめ買いし、1つ1つバラバラにして、左右どちらの足に合うのか、1番履き心地がいいのはどれか、練習用、リハ用、本番用...と選別していました。
私が履いていたトウシューズはロシアから輸入しているものだったのですが、ロシアで停電が起きると作業が中断してしまい、トウシューズが入って来ない!なんて事もしばしばあったので、トウシューズを切らさないよう毎回10足ほどまとめ買いして、常にストックするようにしてました!
それでも間に合わない時もありました......(^_^;)
少し話がズレましたが...
トウシューズ。実は、
普通の床では使えないんです。
フローリングやリノリウムのひいてない床で使用すると、ワックスがトウシューズに付いてしまい滑りやすくなるので、ワックスの付いた床の上はトウシューズを履いて歩けないんです。
知ってました?
どこでも履けるわけではないんですね〜!
なので、スタジオの床もリノリウムや木がほとんどで、お掃除も掃き掃除や拭き掃除はしてもワックスはかけないんです。
そして、舞台裏では、ワックスがトウシューズに付かないよう必ずトウシューズの上から靴下を履いています。
舞台上はリノリウムがひいてある為問題ないのですが、舞台裏の廊下や楽屋部屋では基本的にワックスがかかった床が多い為、舞台から降りたら靴下を履いています。
靴下の代わりにクロックスやサンダルを履く。というダンサーもいます。
靴を履いて靴下や靴を履く。ちょっと不思議ですね。笑
でも、バレエでは当たり前の光景ですよ!
舞台裏では、みんなお気に入りの靴下やサンダルを履いて移動しています。
今回はこの辺で。また皆様が知らないようなバレエの裏側のお話をしたい思います。