一文字の違い......
今回のブログを担当させていただく、荒井萌です。
今回もバレエのことを書きたいと思います。
バレエのチャイコフスキー3大バレエ。
以前にもお話ししたと思います。
白鳥の湖、眠れる森の美女、そしてくるみ割り人形。
この3つになります。
でも、バレエの演目はこの他にもたくさんあります。
ドンキホーテ、ジゼル、ロミオとジュリエット、コッペリア、ライモンダ、バヤデルカ......
ピーターラビットや不思議の国のアリスなどもあります。
そんな中の1つ。
ラ・シルフィートとレ・シルフィードの違いをお話ししたいと思います。
両方目にしますよね?
そして、どっちが正しいのだろう?と思った事はありませんか?
ラ・シルフィードの「ラ」は、単数を意味します。
1人の人間の男性 ジェームズが妖精 シルフィードと恋に落ちる物語。
ロマンチックバレエの代表作として知られ、妖精の踊り(女性の踊り)をより表現するために、この時に初めてトウシューズが作られ、履かれました。
軽やかで空気のような妖精を表現するためにトウシューズは生まれたんですね。
出てくる妖精が1人なので、「ラ・シルフィード」といいます。
一方、レ・シルフィードの「レ」は複数を意味します。
レ・シルフィードは、ラ・シルフィードのずっとあとの20世紀初め、ロシアを舞台に詩人と妖精たちが美しく踊る、バレエで必ずと言っていいほどある「物語」を持たない作品で、ショパンの音楽をバレエにした作品になります。
たくさんの妖精が出てきて踊るので、「レ・シルフィード」といいます。
バレエを踊っている人でもたまにごちゃ混ぜになってしまう方もいますが、ラ・シルフィードとレ・シルフィードは全く別の作品になります。
一文字違うだけで、物語を持つのか、持たないのか。また、出演する人数が大きく異なってきます。
ちょっとしたバレエの豆知識。
知ってるのと、知らないのだとちょっとした差がつきますよね。
頭の片隅に入れて貰えば!と思います。